(新譜レヴュー)Marisa Anderson / William Tyler – Lost Futures

プリミティブギター

マリサ・アンダーソン、ウィリアム・タイラー、アメリカ人ギタリストのデュオ作です。
彼ら二人はジョン・フェイヒィからのアメリカン・プリミティブギターの影響を感じ、アメリカのルーツ音楽を現代的に昇華しているところで共通しています。
アメリカーナの音楽というのでしょうか。

面白いのが、マリサ・アンダーソンは「The New Country 」という曲を作っており、ウィリアム・タイラーは「Modern Country」というアルバムを作っています。
ルーツ音楽を自分のフィルターを通して新しいものにするという気概が伺えますね。

共通点として感じるもう一つはエレキギターでの演奏も多いというところです。
馬鹿みたいな文章で申し訳ありません(笑)
アメリカン・プリミティブギターの演奏する方はアコギが圧倒的に多いので割と珍しいです。
以前、Red Favoriteというギタリストがいたが、検索しても分からないですね。

ウィリアム・タイラーはこのデュオ作で初めて名前を知りました。
過去作の「Modern Country」は本当に素晴らしいです。
バンドサウンドやアンビエントの要素も取り入れてい、本当に「Modern Country」です。

マリサ・アンダーソンはより即興演奏に重きを置いていそうです。
ファースト「Holiday Mortel」は歌のアルバムですので、こちらもおすすめ。

さて、本作「Lost Futures」です。
二人のギターの音は左右にミックスされていて、どちらが弾いたか分からない一体感を成していますいます。元来ギターデュオの難しいところもあると思いますの融合具合は特筆すべきです。
個人的に好きな曲「At The Edge of The World」という曲です。
左右の二人にのギターに真ん中にバイオリンが絡んでいくポリフォニックな構成で、めっちゃかっこいい。演奏もさることながミックスも俊逸です。

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タワレコ
Thrill Jockey

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二人のソロ曲のプレイリストをSpotifyで作りました。

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