(音楽レヴュー)Wooden Spoon/The Folk Blues Guitar of Wooden Spoon 2007年作

音楽レヴュー

イギリスのBo’ Weavil Recordingsアコースティックギターによるインストの音楽の新譜を購入するにあたって、このレーベルは信用できます。
小さい規模ながら、アコースティック物の良い音源をリリースしてくれるレーベル。
日本にもこういう音楽を聴く、聴衆がいて、リリースするレーベルがあってその循環がある程度成立する、そういう流れがあれば良いなあと思います。
James Blackshaw,Tom James Scottなどのイギリスの若いギタリストと同じ流れを感じます。
すなわち、アメリカトラディショナル、タコマサウンド、ミニマルミュージック、現代音楽などの影響を受けているが、イギリス流?のアメリカと違った歪さを兼ね備えている所。
とはいっても、その影響の受け方は三者三様。
煌びやかな音色、ミニマリズム、(最近では和声的な補強もある)のJames Blackshaw控えめな音色、音に行間があるミニマリズムのTom James Scott、Wooden Spoonの音楽は一見構成間の無い音楽、先が見えない(決まってない)ところがあります。

聴く人にとっては、理解できない(聴き方のわからない)音楽、ある人にとっては何回聴いても飽きない音楽。
僕も一人でギターを弾くスタイルで音楽をやっているが、この先が見えない音楽というところではシンパシーを感じます。
一人で演奏するということの最大の利点は、まったく先が決まってない演奏ができるということだと思っているくらいです。
演奏する人数が増えるほどに、先が決まっていないと支障をきたすところがあります。
もちろん、掛け合いや上手く噛み合った時の相乗効果もあると思います。
しかし、こと先の見えない自由な流れの音楽を、同等の役割で複数人でやるというのは至難の技でしょう。

ピアノによる即興(純正調のもの?)、逆回転、ループ演奏と控えめなドローンとギター演奏以外のところも楽しめます。

多くのアコースティックギターのインスト物を聴いてきましたが、自分の中では屈指の名作です。
是非多くの人に聴いて欲しいところです。

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