降って湧いたようなことがあります。
あるレコードを買った時、
「慎しんで貴殿に捧げる」
贈呈者:中沢新一
ジャケに書き込みがあり、むしろ安い盤。
その辺のおじさんが友達にあげたものかと思っていたら
中沢新一さんは有名な哲学者でした。
こうなってくると彼の本は読まなければならないものとなるのです。
この本は、エゴの発露、偉大さへの傾倒
ではなく、もっとつつましいデモーニシュな動機を音楽の糧とした作曲家たちの話です。
それは、鳥の声、農民の歌、謎・ルーツへの探求、自然、だったりするわけです。
素敵な前奏曲のような親密な文体が清々しくて何度も読みたくなります。
特に農民の女性がかつて民謡を録音したコダーイの話を独白調に語る章が気に入りました。
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